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スタッフブログ

日本の伝統の食事おにぎりとは?

2018年5月24日


日本人のソウルフードと言っても過言ではない、おにぎり。
朝ごはんとして、外に持ち出すお弁当として、あるいは夜食として、おにぎりは老若男女問わず、幅広く愛されている食べ物です。
普段当たり前のように食べているおにぎりですが、その起源は?歴史は?どうなっているのでしょう。

おにぎりの歴史とは?

まずは、おにぎりの歴史について振り返ってみましょう。

1、弥生時代

最古のおにぎりの歴史は、なんと弥生時代後期にまで遡ります。
証拠として、石川県鹿島郡「杉谷チャノバタケ遺跡」にて、おにぎりと思われる米粒の塊が炭化したものが発見されました。
この炭化米には、人間の指によって握られた痕跡があり、「最古のおにぎり」と呼ばれています。
この頃のおにぎりは、炊いて握られたものではなく、おそらく蒸された後に焼かれたものでした。
おにぎりというより、ちまきに近い形だったと考えられています。

2、奈良時代

次におにぎりが歴史上登場するのは、奈良時代初期です。
元明天皇が編纂を命じた、日本各地の風土記のうちのひとつ『常陸国風土記』に、「握飯(にぎりいい)」の記述があります。
常陸国は、自然が豊かで穀物がたくさん取れたとされ、赤米や粟、黄金色のキビなど、カラフルな穀物で握られたおにぎりが想像されます。

3、平安時代

平安時代には「屯食(とんじき)」が登場します。
貴族が宴の際、蒸したもち米を握り固めたものを従者に振る舞ったものを指し、『源氏物語』にもその様子が描かれています。
また、防人など兵士が携帯食として食べたとされ、この頃のおにぎりは1合半もある、大型の楕円形だったとされます。

4、鎌倉時代

ここまでは、おにぎりはもち米で作られてきました。
現在と同様、うるち米を使ったおにぎりが登場するのは、この後、承久の乱でのことです。
東側(鎌倉幕府側)の武士に、兵糧として梅干し入りのおにぎりが配られました。
ちなみに、これがきっかけとなって、梅干しも全国に広がりました。

5、戦国時代

おにぎりは兵糧として非常に重宝され、戦国時代でも武士たちの間で広く食べられます。
当時は、おにぎりの具材として、間引きした野菜を米と一緒に炊いており、菜飯おにぎりが主流でした。
また、それまでお米は古代米と言われる、赤米や黒米が主流でした。
しかし豊臣秀吉が天下統一後、生産性の高い白米が全国に広がり、おにぎりにも白米が使われるようになります。

6、江戸時代

江戸時代になると、日本全国に五街道が整備され、人々の移動が盛んになります。
その携帯食として、おにぎりが「お弁当」として重宝されるようになります。
また、それまでのおにぎりは、ただご飯を握り固めただけで、現在のように表面に海苔を貼り付ける形式ではありません。
おにぎりと海苔がセットになるのは、元禄時代にアサクサノリの養殖が始まり、広く販売されるようになってから。
海苔は栄養が豊富で、表面に貼れば食べる際にお米の粒が手に付きません。
これらの利点から、海苔はその後おにぎりに付き物となります。

7、現代

このように、徐々に形を変えながら、おにぎりは現在と同じ形に進化を繰り返してきました。
そして、おにぎりが現在のように、日常的にコンビニなどの小売店で買われるようになるのは、1978年、セブンイレブンが「パリッコフィルム」と呼ばれる、新しいおにぎりを開発したことがきっかけになります。
コンビニのおにぎりではお馴染みとなった、ご飯と海苔が分かれて売られており、自分で手で巻くスタイル。
こうすることで、パリッとした海苔の食感が楽しむことができます。
新しい商品の開発により、おにぎりは一気にコンビニでのヒット商品になり、現在、コンビニおにぎりはなんと年間17億個も売られています。
日本のコンビニになくてはならない、代表商品と成長したのです。

おにぎりの歴史を振り返ってみましたが、いかがでしょうか。
なんと起源は弥生時代にまで遡ることに、驚いた方も多いのではないでしょうか。

また、現在では当たり前になった、炊いた白米に海苔が巻かれたスタイルも、初めから作られた形ではなく、お米の品種や海苔の養殖技術の発展に伴い、徐々に作られていったものだったのです。

歴史がわかったところで、次はおにぎりの呼び名に関して、調べてみました。

名前の秘密「おにぎり」「おむすび」はどう違う?

みなさんは、おにぎりのことをどう呼びますか?
地域や家庭によって、「おにぎり」と呼ぶ人もいれば、「おむすび」と呼ぶ人もいるでしょう。

この2つの呼び名の違いは、何なのでしょう?

1、地域による違い

日本の大部分で「おにぎり」と呼ばれますが、通説では、東日本では「おにぎり」、西日本では「おむすび」と呼ぶ傾向にある、とされるようです。
ちなみに、アンケート調査では、約90%の人が「おにぎり」と呼び、「おむすび」と呼ぶ人は9%。その9%のうち、中国地方の人が約30%を占めているとか。
しかし、人の往来が飛躍的に増えた現代では、呼び名の地域偏差は平準化され、呼び名の違いは家庭・個人レベルの違いだとされています。
地域による違いは、はっきりとは存在しないようです。

2、由来による違い

「おにぎり」の名前の由来は想像にかたくなく、お米を握る動作を受けた「にぎり飯」が転じたものです。
それに対して、「おむすび」の名前の由来は少し複雑です。
説はいくつかありますが、興味深いのは『古事記』に出てくる、神様の名前に由来している、というもの。
天と地が別れた時に現れたとされる、神の名前に「高御産巣日神(たかみむすびのかみ)」と「神産巣日神(かみむすびのかみ)」があります。
この二柱の神に共通するのは、「産巣日(むすび)」という名前。
この言葉には、天地万物を生み出す神霊や力、という意味があります。
これらの神の力を授かるため、山を神格化する風習から米を山型に作り、「おむすび」と呼んで食べた、とされます。
ここから、おむすびは山型、つまり三角形である必要があり、一方おにぎりは形状を問わず、俵型、丸型、どれをとってもおにぎりと呼ばれる違いがあります。
同じ食べ物でも、「おにぎり」と「おむすび」では由来に違いがあるようです。

「おむすび」が神様の名前に由来していたこと、また三角形の形にも理由があったことは、意外な発見だったのではないでしょうか。

美味しいおにぎりの作り方のコツとは?

おにぎりは作り方が簡単で、家庭でも気軽に作ることができます。
そんな簡単な料理だからこそ、美味しく作るコツを学んで、美味しいふっくらおにぎりを家庭でも楽しんでみてください。

1、ご飯を炊くときは水分量を控えめに

ご飯の炊き上がりは、やや硬めになるように、水分量を通常より少なくしましょう。
水分量が多いと、手で握ったときにダマになりやすく、べたついたおにぎりになってしまいます。
また、炊き上がった後のご飯も、余計な水分を飛ばすように、さっとしゃもじで切るようにかき混ぜてください。
長く空気にさらすと表面が乾燥してしまうので、素早くかき混ぜることがコツです。

2、程よい塩加減

おにぎりの醍醐味と言えば、ほのかに感じる塩の味。
ですが、実際に握ってみると、どれくらいの塩加減がちょうどいいのか、加減が難しいです。
目安としては、握る前に手を軽く濡らし、指2本、あるいは3本の指の腹に塩をつけて握ってみてください。
多すぎるように感じるかもしれませんが、塩は手のひら全体に馴染み、程よくお米に塩味が付きます。

3、握る力加減

握るときは、赤ちゃんの手を握るようなイメージで、ふんわり優しく握りましょう。
ご飯は冷めると固くなるので、強く握りすぎると、おにぎりが冷めたときに固くなってしまいます。

冷めても美味しい、ふんわりおにぎりを作るためには、中に少し空気が残るように、肩の力を抜いて、優しく握りましょう。

シンガポールで食べられる美味しいおにぎりは?

日本の伝統食であり、また家庭でも気軽に作れるおにぎり。
では、海外ではどのように受け入れられているのでしょうか。

お米の文化を共有しているアジア圏では、日本と同様、コンビニがおにぎりで売られていたり、おにぎりの専門店が出店したりしている国も少なくありません。

シンガポールには、SAMURICE (サムライス) と呼ばれる、日本米を使用したおにぎりの専門店が出店しています。
シンガポール全土に5店舗あり、シンガポール人にも受け入れられやすい、ローカライズされたメニューが出されています。

日本では珍しい、エビチリおにぎりや、シンガポール料理として有名なチキンライスおにぎりなど。
日本の伝統食が、海外では違う形で発展して、現地に受け入れられています。

お米は秋田県産のあきたこまちを使用しており、店舗では北海道産昆布とお米を一緒に炊飯。
塩味だけでなく昆布の旨味も、お米からふんわり香ります。

おにぎりを握るのには、機械が導入され、ご飯の重さはもちろん、握るときにかける圧力も、機械で計算されています。

SAMURICEに関する詳細情報は、こちら.

おわりに

おにぎりの歴史、呼び名の秘密、家庭での作り方。

さらに、それら文化が海外でどのように広がっているか、ご紹介しました。

今まで何気なく食べていたおにぎりが、今後より美味しく感じるかも?